映画、ときどき人生。

作り手の意図や物語の構造から映画を眺めたい人の記録。

映画というフォーマットは物語を圧縮する/自己紹介に代えて

たとえば男性の平均寿命は約70万時間であることを鑑みると、映画というのはそのうちの2時間、約分すれば1/350000しか人生全体に対する占有率を持たない。実に短い。そんな短い時間しか費やさないものが人生に影響を与えるとしたらとんでもないレバレッジであるし、実際そうであるからこそ物語を楽しむための媒体として愛されているのかもしれない。

 

小説ほど腰を据えてじっくり長い時間向き合うということもなく、

漫画のように低いハードルで手軽かつフレキシブルに読めるということもなく、

ゲームみたいに自分の選択が物語に影響を与えることもなく。

 

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